科学雑誌を見て、理数科目の勉強をしよう!

背景画像

心を捉えて離さない、日経サイエンス

完全一般向けの科学雑誌

サイエンスのように学者向けの専門雑誌とも言うべきものもあるが、ニュートンのように最新科学についての情報を明瞭にしたものもある中で、最後に紹介する科学雑誌はこちらは一般向け雑誌としてニュートンの次に有名な『日経サイエンス』について紹介していこう。

この雑誌は日本オリジナルの科学雑誌ではなく、アメリカで発行されている『サイエンティフィック・アメリカン』という一般向け科学雑誌を日本語約したものとなっている。アメリカで発表された内容を全て日本風に変えただけか、と思っている人には誤解を招くと悪いので追記しておくと、何も全ての記事において翻訳しただけを掲載しているわけではない。その話をする前に、まず簡単にサイエンティフィック・アメリカンについての話をしよう。こちらの雑誌、実は世界中で発売されている一般向け科学雑誌の中でも最古の雑誌かつ、アメリカにて定期刊行されている雑誌としても最古のものとなっている。意外なところで凄いものを掘り当てたような感覚に浸るが、そんな雑誌の内容を参考に日本は翻訳して情報を届けているわけだ。

内容にはそれこそ科学の第一線で活躍している研究者自らが筆を取り、現状における科学としての進化を述べていることからアメリカ国内だけでなく、世界規模で高い評価を受けている。そうした雑誌を日本でもお送りしようとしたが、英語が読めない人が多いので日本語訳にした方が遥かに売れるだろうということで翻訳された、みたいな展開ではないことを祈っておこう。

一見するとこのサイエンティフィック・アメリカンを購入すれば早いのではと思うが、日経サイエンスとしても全てにおいて翻訳しただけの記事を載せているわけではなく、中には独自の見解を用いた内容も掲載しているなどの工夫を加えている。それをするのは当然だろという意見も飛んできそうだが、とにかくそういうわけだ。名前からすると先に紹介したサイエンスと関係しているのではと思ってしまうが、正確にはサイエンティフィック・アメリカンの日本語版としてが正しい認識となっているので、そこのところを誤解しないでもらいたい。

時に記事内容に統一感がない

雑誌には何かしらの統一感がなされていると感じることはないだろうか、これは即ち読者層に対して特にアピールしたい内容を特集しての結果だ。科学雑誌においてもその傾向は当然として存在している、専門雑誌なら得意とする内容の科学について徹底的に情報を収集して掲載し、また科学に対して全般的な記事を取扱うなら、刊行する号によって取扱うテーマを変更する。これは何においても基本的なことだといえるだろう、ところがこの日経サイエンスについてはそうした内容について統一感を持たせようとする意図が極めて低かった。

体裁として主に取扱う科学分野は『自然科学』としているが、時に医学、情報、社会学、そして軍事といった科学と深い関係があるにしても、自然科学というものに焦点を当ててテーマを絞っている記事を作っているわけではない。そんなこともあってか、2006年2月号においてはなんと雑誌内には7つの科学分野に関する記事が掲載されていたという。これでは何を強く訴えたいのかが分からないところだと取れてしまう、という意見は科学者として活動している人の意見だ。忘れてはいけないのは、この日経サイエンスがあくまで『一般向け』を対象とした科学雑誌であることを失念してはいけない。一般購買者としてはそうした専門的な記事よりも、どちらかといえば浅く広く情報を収集したい、という人が多かったりする。よほどのことでもない限りは、深みに嵌るように情報を収集しようとする物好きはいないだろう。知りたいなら専門誌を買ったほうが早いという結論になるからだ、そのためこの日経サイエンスでは一般向け購買者に対して科学業界のあちこちではこんな研究内容が進められていると、最新研究状況を簡単に説明している。

何だかんだで科学雑誌の購買層は学者や関係者が多い

ただ近年の雑誌販売数としてはそれほど突出して抜きん出ているわけではない。それも内容由縁だからだろう、こうした科学雑誌というのも全く業界と関係のない人が購入する確率はそれほど高いわけではない、購読している人のほとんどが学者かまたは関係者が中心となって売上を支えているというのが本音だろう。また一般向け科学雑誌という名目で考えると、確かに創刊1971年と40年以上の時間が経過しているが、ライバル誌としてのニュートンが一般向けとして刊行されている科学雑誌という印象を持っている人が多いのは否めないだろう。またニュートンも特集を組んでいる号によって様々な科学情報をまとめているが、人気的な意味では遥かにニュートン側に軍配が上っているといわざるを得ない。

そうした事を含めても、この日経サイエンスという雑誌が全体的に劣っているというわけではなく、雑誌単体としての評価も決して悪いわけではないのを覚えておいて貰いたい。要は好みの問題、といったところだ。ニュートンも確かにいいが、この日経サイエンスも同じく一般向け科学雑誌として名が知れているのは紛れもない事実だ。たまにはこの日経サイエンスを読んで、業界についての知識を考察してみるのも悪くないだろう。