科学雑誌を見て、理数科目の勉強をしよう!

背景画像

世界的権威を有する、サイエンス

科学、というよりは学術雑誌といった方が適切?

お勧めな科学雑誌について話をしているが、Natureダイジェストのように世界規模の科学者としてもその内容において精通していない一般人からしても非常に興味深いものをテーマにしているときがある。先に紹介した『タコの足が絡まらない理由』という論文は、言われてみれば確かに疑問に思ったことがある人も多いことだろう。その原理がこのようになっていると思ったなら、内容を是非とも閲覧して見たいと思える記事が掲載されていることもあるので、一見難しそうだからと遠ざけるよりかは積極的に関わって見た方がより自分が楽しめる要素があるかもしれない。学問としてみた場合どうしても難しい専門用語ばかりで嫌になることもあるかもだが、実際には誰もが一度ないし命題とも言えるような日常の疑問を熱心に科学的に分析して、論文としている人もいるのだ。タコの足が絡まらない理由なんて、普通の人からすれば物凄いどうでもいいことなのは明白だ、しかし疑問が出たら解決しないとすっきりしないと思ったら徹底的に体当たりして調査する。こうした気概が科学者には必要なのかもしれないし、一般人でも普段の生活で意識してモチベーションを高める要素に出来れば灰色と感じる人が多い生活も、楽しくなるかもしれない。

ではもう少し難易度のある科学雑誌について分析して見ようと思う、その雑誌とは世界的に非常に権威を持っている雑誌の中の1つで、科学というより学術雑誌として評価されている『サイエンス』について考察していこう。学術という言葉を用いるが、こちらもニュートンなどといった科学雑誌と同様に科学全般を対象とした記事を掲載しており、先ほどのNatureダイジェストと同様に学会で発表されたオリジナルの論文を掲載し、その研究成果についてレビューしている。雑誌に掲載されている内容については学者だけに留まらず、また発行している『アメリカ科学振興協会』に所属している組合員でなくとも論文の投稿を行えるなど、科学者としての成果を世界で認められるかどうかが試される力試しの場として見てもいい。ただ掲載してもらえるかどうかについては非常に関門が厳しく敷かれており、投稿してもその内10%前後が誌面に載るかどうかといったところだという。

こうした点から権威のある学術雑誌としての地位と功績が認められ、現在でも世界で活躍する科学者達からすればまずは論文が当雑誌に載るところから始めている学者も大勢いるというのだから、とにかく凄い雑誌だと思ってくれていれば良い。

学術雑誌、サイエンスの歴史

学術界においてはその後の研究などに引用されることもある雑誌となっており、その歴史も非常に古い。本雑誌の起源としては1880年のニューヨークにて創刊されたところから始まる。ただ発行してから2年後になると、発行し続けていけるだけの読者を獲得する事ができず、1882年には一度休刊してしまう。翌年には別の編集によって再度出版されることになり、アメリカにおける著名な学会において研究内容が認められて成功を収めるなどの功績を残すこともあったが、1894年には資金繰りに問題が生じてしまいまた別の人間に雑誌が売却されてしまうなど、今でこそ学術会で権力を持っていると言われているが創刊当初は安定しない中で、その存在を示すのに精一杯だったという苦しい経営がうかがい知れる。

その後アメリカ科学振興協会が定期購読が出来るように交渉し、現在まで続く定期刊行の礎を形成することに成功したことから、雑誌の本格的な黎明が上り始める。誌面には名の知れ科学者達の論文が掲載されるなど、業界関係者からすれば切り離す事の出来ない雑誌としてその名を広めていった。中には物理学の権威『アルバート・アインシュタイン』の重力レンズの研究論文といった、歴史としても功績を残した偉大な科学者達の論文が誌面に掲載される。これにより、サイエンスという雑誌の評価も鰻上りとなり、より確かに前進するため協会が雑誌発行権を取得し、より多くの人に知られることとなっていった。

それからのサイエンスにはアポロ計画、エイズ関する初期報告、さらに現代になればヒトゲノムに関する論文が掲載されるなど、科学業界だけでなく人類全体において決してないがしろにする事の出来ない情報を掲載するなど、その力をアメリカやヨーロッパ、アジア圏にユーラシア、そして日本といった様々な地域にその名と覇権を浸透させていく。結果、サイエンスは科学業界でも世界的権威のある、そしてこの雑誌に論文が掲載されることでようやく一人前として認められる、そんな志の高い人々を生み出していったことだろう。

不正はやっぱり起こるもの

科学技術の世界ではどうしても名誉と地位を求めるがため、データが確証的でないにも関わらず捏造してしまうという問題が出てくることもある。最近では論文が不正に構成されていることから発見と論文の正当性を却下されたSTAP細胞の話が一番日本としても記憶に新しい。掲載された雑誌は別だが、このサイエンスにおいてもかつて載った論文の内容が明らかにおかしな物があると発見された例がある。

どんな物が不正な情報で構成されていると判断されたのかというと、

  • 高温超伝導を発生させることが出来たという論文
  • MDMAの神経毒性に関する論文
  • ヒトクローン胚から胚性幹細胞を作ることに成功したという論文

といったようなデータを捏造した論文が送りつけられるなどして、色々と業界を賑わせていたこともある。こうした不正が連続したことで、サイエンスとしても論文をより多くの専門家に閲覧してもらって信憑性を高められるよう、論文の審査基準を釣り上げるなどして対策を取らざるを得なくなったという。ただこうした論文内容を見極めるのは難しいらしく、徹底するにしても見抜くまでには時間とコストが掛かってしまうため、それが問題だとも語っている関係者も多い。